レマル、ロドリら豪華な補強したのに…… アトレティコが苦戦する思わぬ理由

白星を取りこぼすアトレティコ photo/Getty Images

あれだけ巧みな補強を展開したのに、アトレティコ・マドリードが開幕から躓いている。開幕節では強敵バレンシアと1-1で引き分け。第2節ではラージョに苦しみながら1-0で勝利したものの、第3節のセルタ戦では0-2で敗れてしまった。今季はレアル・マドリード、バルセロナを追い詰めるシーズンになるのではとの予想もあっただけに、このスタートにサポーターも落胆していることだろう。

スペイン『MARCA』はいくつか勝てない理由を挙げているが、その中の1つに「守備のミス」がある。堅守を売りにしてきたアトレティコの最終ラインにミスが出ているのだ。今節のセルタ戦では、味方のバックパスを受けたセンターバックのディエゴ・ゴディンがまさかのスリップ。それを相手に拾われて先制点を奪われた。

実はゴディンの気になるプレイはこれだけではない。バレンシア戦では相手のフワリとしたクロスボールに珍しく被ってしまい、ロドリゴ・モレノに豪快なボレーシュートを許してしまった。こうしたプレイから失点するのはアトレティコらしくないもので、まずは堅守を取り戻さなければならない。

トマ・レマル、ジェルソン・マルティンスなどフレッシュなアタッカーを加えたが、アトレティコのベースは守備だ。ゴディン、GKヤン・オブラクらがこれまで通り堅守を維持して初めてレアルやバルセロナを追いかけることができる。指揮官シメオネはセルタ相手の敗戦で目を覚まさなければとコメントしていたが、アトレティコらしさを早々に取り戻せるか。

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