マカオ旅行記・暮らし旅編【1】食材選んで即調理!絶品カニ粥を市場で喰らう

「暮らすように旅をする」をテーマに、ディープなマカオを探るべく地元ならではを体験。やってきたのは、マカオの台所「沙梨頭街市(Patane Market)」。新鮮食材をGetし、その場で調理してもらいます。本当に旨いものは市場にあり!ローカルFOODIE直伝 ”カニ粥の極意” をお届けします。

「粋が良いの入ってる?」店主に聞く、本日イチ押し

早朝、海のすぐ近くにあるPatane Marketに到着。まずは2Fにあるレストラン「中国名粥」を訪ねます。お目当ては絶品「水蟹粥(カニ粥)」。

【店のシステム】

① 店主に何が食べたいかを伝える。

② 市場の仕入れ状況、「今日は◯◯が買い!」などのフレッシュTipsを教えてくれる。

③ 情報を元に1Fマーケットへ、自分たちで好きな食材を調達。

④ BYO材料を店主が料理。調理方法はリクエストOK。

事前予約をしておけば、「カニ粥」など定番メニューは予め準備してくれます。しかしここでの醍醐味は、マーケットで自ら食材を購入すること。早速、挑戦しに参りましょう!

気分は初めてのおつかい。食材ハンティング開始!

今朝捕れたばかりの魚介類がずらりと並ぶシーフードコーナー。目の肥えた地元買い物客たち、色・形・サイズなど・・・確認するその眼差しは真剣そのもの。一つ一つ手に取り、重さや肌触りまで細かくチェックしています。

筆者も見よう見まねで海老を選ぼうとしますが・・・威勢よく飛び跳ねるもんで掴めません。

お肉ゾーンでは、豚を丸ごと一匹さばく店主の姿が。うーん、なかなか刺激的な光景です。そんな中印象的だったのは、市場内がとても清潔だということ。衛生管理を徹底しているマカオ、安心して買い物ができます。

地元FOODIEも思わずうなる!鮮度バツグンの極上「カニ粥」

こちらが本日の主役・マカオ名物「カニ粥」。カニが丸ごと二杯も入った贅沢過ぎる逸品です。グツグツ音を立てた土鍋がテーブルに置かれ、まず驚いたのはその色!なんと、”カニ味噌カラー”ではありませんか!

「おぉっ!濃ゆい」殻からにじみ出る出汁と、濃厚なカニ味噌が混ざった風味豊かなスープ・・・おいしいに決まってます。ジューシーなカニ身はほのかに甘く、生臭さも一切ない。まさに鮮度の極み、こりゃ間違いなくリピート決定です。

さっき選んだ魚介たちも、素敵な料理に大変身

「白灼海蝦」

茹でた海エビを、唐辛子入りの醤油にちょっぴりつけて頂くシンプルな一品。トロ〜ッと甘い、エビそのものの味を楽しみます。

「椒鹽白飯魚」

シラスを揚げて塩コショウで味付け。パリパリっとした食感が美味。

「蟶子皇蒸粉絲」

マテ貝と春雨の酒蒸し、ニンニクががっつりと効いています。これは朝からクイッといきたくなる、お酒に合うやつです。

「豉椒炒鮑魚」

アワビの胡椒炒めは、肉厚なアワビがこれでもかと入った主役級の一皿。白いごはんがほしくなりました。

以上5品で1200HKD(約1万7000円)、材料を多く買い過ぎてややお高めに。量的には4〜5人前と言ったところでしょうか。それでも人件費・鮮度・クオリティを考えれば、十分お値段以上かと思います。余った分は容器に入れテイクアウトOK。

マカオの地元めし体験!最高のカニ粥は、Patane Marketにあり

捕れたてを市場で即調理、これに勝る「カニ粥」は正直思い浮かびません。「あれが良い、いやこれにしよう」自ら食材を選ぶプロセスも又、楽しいものです。マカオでこの体験ができるのは、「Patane Market」のみ。ガイドブックには載っていない、”地元FOODIE流、粋な楽しみ方”をご紹介しました。

「中国名粥」

住所:沙梨頭爹美刁施拿地大馬路沙梨頭街市市政綜合大樓2樓熟食中心(2/F, Cooked Food Centre, Mercado Municipal do Patane, Avenida de Demétrio Cinatti, Patane)

Tel:6638 8569

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