【ラ・リーガ】誘拐、強盗、殺人未遂…ルベン・セメドが刑務所からウエスカへ

トレ・エン・コニルはバレンシア市郊外にある静かな町だ。バレンシアやビジャレアルなどの地元のクラブが練習するための豊かな芝生のピッチ、家やアパート、そしてプールもあり人々が住みやすい人気のスポットである。

そんな町で、地元警察にある一件の通報があった。「複数の黒人男性が男を襲っている」。その犯人の一人こそがビジャレアル所属のDFルベン・セメドだった。セメドは彼のいとこと友人でアパートに住む男を襲撃、誘拐しディスコの地下にある部屋に監禁したというのだ。

さらに複数回の殴打で足首を折る重傷と現金を奪ったとされ、セメドは今年2月に刑務所に投獄された。結局7月に保釈金3万ユーロで釈放されたものの、ビジャレアルとの契約は一時凍結。1週間ほどクラブを探した末、ウエスカへのレンタル移籍となった。

世間の信頼度が地に落ちたセメドは、今回の移籍が最後のチャンス。犯した罪を清算することはできないが、サッカー選手ならピッチの上でその有り余るエネルギーを発揮してもらいたい。

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