具象画の大作112点展示 熊本県立美術館分館で日洋展

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風景や人物などを描いた絵画が並ぶ日洋展の会場=熊本市中央区

 第32回日洋展の九州・熊本会場展が4日、熊本市中央区の県立美術館分館で始まった。風景や人物などを描いた具象絵画の大作が並ぶ。日洋会(東京、小灘一紀理事長)と熊本日日新聞社の主催で、9日まで。

 日洋展は、御船町出身の洋画家・故井手宣通[のぶみち]さんらが1977年に始めた全国公募展。東京で本展を開いた後、各地を巡回する。熊本での開催は3年ぶり。本展の選抜作品に、熊本の31人など九州各県の作家の絵を加えた油彩、水彩、版画の計112点を展示している。写実的に描かれた水面の波紋、赤い壁にもたれて真っすぐにこちらを見つめる男など、モチーフや表現はさまざま。

 小灘理事長の油彩は古事記を題材に、別れのシーンを描いている。委員賞を受賞した上田龍子さん(玉名市)は、万田坑(荒尾市)の機械展示室を緻密に描いた。「機械が競うように動いていた当時の姿を想像して描いた。何度も通い、細部を観察した。受賞は誇らしい」と話した。(中原功一朗)