中村俊輔のフリーキックはあまりに凄すぎた! セルティック時代のチームメイトが脱帽した秘話とは

セルティックのレジェンド・中村俊輔 photo/Getty Images

現在ジュビロ磐田でプレイする元日本代表MF中村俊輔は、スコットランドのセルティックで何度も感動的なフリーキックを決めてきた。チームメイトは誰もが中村の左足を信じ、キッカーの座が確立されていたのだ。では、中村はいかにしてキッカーの座を勝ち取ったのか。当時チームメイトだったスティリアン・ペトロフが驚きのエピソードを明かしている。

英『The Scottish Sun』によると、中村は加入当初からキッカーで固定されていたわけではないという。当時指揮官を務めていたゴードン・ストラカンが練習中に見極めたそうなのだが、ペトロフは中村のフリーキックに衝撃を受けたと振り返っている。

「ナカムラがやってきた時に、ゴードンが僕に言ったんだ。これからナカムラ、エイダン・マクギーディ、僕でフリーキックの練習をするぞと。それを見てフリーキックのキッカーを見極めるとね。当時はナカのことをあまり知らなかった。でも、その時ナカが10本中10本決めたのを覚えている。そしたらゴードンは、これからはナカがキッカーでいこうと言って立ち去ってしまったんだよ」

あっさりと中村がキッカーで落ち着き、マンチェスター・ユナイテッド相手の劇的なフリーキックなどが生まれることになっていった。有無を言わさずキッカーの座を掴んだところが中村の凄さなのだろう。もう日本人で中村以上のキッカーは出てこないか。

© 株式会社FACTORIES