お手柄!迷子を保護 高校生に礼状 波佐見高3年 米村さん ”将来は海上自衛官になりたい”

 両親とはぐれて迷子になっていた男児(5)を保護し、自宅まで送り届けたとして、長崎県立波佐見高3年の米村匡馬(きょうま)さん(18)=佐世保市口の尾町=に佐世保署から礼状が送られた。
 米村さんは8月9日午後5時すぎ、佐世保市日宇町の路上で男児に「お父さんとお母さんがいない」と話し掛けられた。1キロほど離れたショッピングセンターで両親とはぐれ、1人で歩いて捜していたという。最寄りの交番は不在。男児の自宅まで歩ける距離だったので、ぐずる男児をおんぶして励ましながら、送り届けた。
 自宅では母親が待っていた。佐世保署に行方不明を届け出て、捜索が始まったばかりだったという。後日、署員が高校を訪れ、米村さんに礼状を手渡した。
 米村さんは、「将来は海上自衛官になって、人々の役に立ちたい。これを機会に、身の回りの人助けから続けようと思う」と話した。

佐世保署からの礼状を手にする米村さん=波佐見町

© 株式会社長崎新聞社