丸井今井室蘭店が岐路〈第2部・第7回〉

平成17年(2005年)

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 平成17年(2005年)、世界では4月にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が死去し、ベネディクト16世が新教皇に選出された。7月には英国ロンドンで同時爆破事件が発生し55人が死亡。8月には米国でハリケーン「カトリーナ」が猛威を振るい約1200人が死亡した。11月にはドイツでアンゲラ・メルケル氏が同国初の女性首相となった。

 日本では4月に個人情報保護法が施行。同月には運転手含め107人が死亡するJR福知山線脱線事故が発生した。この年の5月からは日本プロ野球史上初となるセ・パ交流戦がスタートし、7月には知床半島が世界自然遺産に登録された。4月にはタレントのポール牧氏が、9月にはダイエー創始者の中内功氏が死亡した。10月には千葉県の一級建築士が構造計算書を偽装した耐震偽装問題が発覚した。

 またこの年、インターネットの電子掲示板への書き込みを基にした「電車男」が映画、ドラマ化されヒット。3月には21世紀最初となる国際博覧会「愛・地球博」が愛知県で開幕。9月の閉幕までに当初の目標1500万人を大きく上回る2204万人が来場した。

平成22年に閉店

丸井今井室蘭店存続を求める署名活動(平成17年5月27日撮影)

 十大ニュースの5位には「丸井今井室蘭店、平成22年に存廃決定」が入った。2度目の再建中だった丸井今井は、6月に発表した再建計画の中で室蘭店の営業を当面継続し、5年後に存廃を決めると示された。これを受け地元唯一の百貨店を守ろうという動きから「買地域運動」「ふくろう文庫展」などを展開。しかし売上高が低下したため平成21年1月に民事再生法の適用を申請し経営破綻。スポンサーとなった三越伊勢丹ホールディングスの再建策で旭川店とともに閉店が決定した。平成22年1月20日、「丸井さん」と呼ばれ親しまれた地域の店舗は中央町時代から数えて118年の歴史に幕を下ろした。店舗跡には平成23年にヤマダ電機テックランド室蘭店が開店した。

 6位には「室蘭の鉄鋼3社業績好調」が入った。この年の上半期、新日鉄室蘭製鉄所、日鋼室蘭製作所、三菱製鋼室蘭特殊鋼の鉄鋼関連3社の業績は大きく伸び、いずれも最高実績で黒字を2年連続で継続した。

国母選手が活躍

 10位には「スノーボード国母和宏選手W杯で優勝、トリノ五輪内定」が選ばれた。国母選手は史上最年少の11歳でプロ試験に合格し、翌年12歳でスノーボード用品会社バートンとプロ契約。登別大谷高校2年の時に10月に開かれた国際スキー連盟(FIS)W杯スイス大会男子ハーフパイプと12月に開かれたW杯カナダ大会男子ハーフパイプで優勝した。トリノオリンピックには若干17歳で出場。トリノに続くバンクーバーオリンピックでも日本代表として出場した。平成26年のソチオリンピックでは技術コーチとして帯同し、平野歩夢選手の銀メダル獲得と平岡卓選手の銅メダルに貢献した。現在は米国に在住しプロスノーボーダーとして活躍している。

 ランク外では11位に「むろらん温泉ゆららオープン」(5月)が、15位には「室蘭市の科学館、水族館の指定管理者制度スタート」(11月)がそれぞれ入った。
(北川誠)

(2018年9月5日掲載)