トクヤマ、高純度窒化アルミ増産 20年めどに能力4割増

 化学メーカーのトクヤマ(社長・横田浩氏)は先月29日、独自技術である還元窒化法で製造する高純度窒化アルミ粉末を増産すると発表した。

 徳山製造所に製造設備を増設し、生産能力を4割引き上げる。需要の増加が期待される放熱材市場での対応力を強化する。

 トクヤマは、放熱材事業を中期経営計画における成長事業として位置付けている。放熱材事業の主要製品の高純度窒化アルミニウム粉末は、半導体・エレクトロニクス市場で需要拡大が見込まれており、市場ニーズに対応するため、製造設備の増強を決めた。

 今回の増強により、20年4月をめどに高純度窒化アルミニウム粉末の生産能力は40%増強される。今回の増設を通じて高純度窒化アルミニウム粉末の供給体制をよりいっそう拡充し、さらなる安定供給を図るとともに幅広い用途展開を推進する。

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