サンタナの先頭打者弾を合図に猛攻開始 フィリーズ快勝

【フィリーズ9-4マーリンズ】@マーリンズ・パーク

フィリーズはカルロス・サンタナの21号先頭打者アーチが猛攻開始の合図となり、二死満塁からセザー・ヘルナンデスが走者一掃のタイムリー三塁打を放って初回に4点を先制。2回表にも一死満塁のチャンスを作り、アズドゥルバル・カブレラのタイムリー二塁打でさらに2点を追加した。投げては先発のジェイク・アリエタが今季自己最多となる11奪三振をマークし、8回途中まで8安打4失点の力投で5年連続6度目の2ケタ勝利となる今季10勝目(9敗)。マーリンズはJ.T.リアルミュートが2本塁打を放つ活躍を見せたものの、先発のトレバー・リチャーズが2回途中6失点と大誤算だった。

今季5度目となる1番での起用となったサンタナが通算7本目の先頭打者アーチでチームを勢いに乗せた。フィリーズに加入した今季はハイレベルな選球眼を評価されて2番、あるいは長打力を買われて4番や5番を打つ機会が多かったサンタナだが、初のナ・リーグでのプレイということが影響しているのか、打率は2割2分台に低迷。それでも84三振を上回る93四球を選び、例年に近い水準の出塁率を維持しているのは流石の一言である。打点は自身初の90打点突破を狙えるペースとなっており、トータルで見れば決して悪くない仕事ぶり。2013年、2016年、2017年と3度のポストシーズン経験がある点も若いチームには貴重であり、首位ブレーブスを3ゲーム差で追う2位フィリーズにとって、サンタナは残り試合でのキーマンとなるかもしれない。

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