外資系にも存在!先輩後輩の上下関係
以前テレビドラマにも描かれたように、CAの世界で気になる先輩後輩の上下関係。
実は、日本とはちょっと違った形ではありますが、外資系の航空会社のCAにも上下関係が存在します。
今回は、100ヵ国以上の国籍のCAが集まる外資系航空会社の、先輩後輩上下関係についてお話します。
夢のクリスマスホリデイ?
年に30日以上取得できる有給休暇。
日本人に人気なのはやっぱりお正月ですが、外国人CAに人気なのはやっぱりクリスマス休暇。
休暇の希望は入社順に通るので、新入社員がクリスマス休暇をもらえるなんて夢のまた夢です。
憧れの眺めの良いお部屋
長いフライトを終え、ステイ先のホテルへ。
客室責任者がチェックインを済ませ、機長、副機長に鍵を渡した後、CAは入社順(社員番号順)にお部屋の鍵をもらいます。
リゾート地では、海の見える眺めの良いお部屋はもちろん先輩のもの。
幽霊が出る、なんて噂のお部屋は一番新入社員に割り当てられてしまいます。
CA経験者のある後輩は?
外資では、転職が当たり前。
他社でCA経験のあるベテランCAがたくさんいます。
そういうCAはすぐにビジネスクラスやファーストクラスの担当に上がるのですが、やはり重視されるのは社員番号です。
けれど、フライトでは上下関係関係なく、経験者のもつスキルを存分に生かしてもらい、最高のサービスを提供できるよう全員が努力します。
例えば、入社直後の新人CAがスペイン語を話せて、ファーストクラスにスペイン語を必要とするお客さまがいらっしゃった場合、どんどんお手伝いしてもらいます。
日本人同士の先輩後輩上下関係は?
世界の中でも、日本人は独特の上下関係の基準があると感じました。
後輩でも年齢が上であれば敬いますし、年齢が下でも、入社が早い先輩はやはり敬います。
なので、外国人CAにはよく不思議がられていました。
実はわたしの先輩は大変厳しく、社会人経験があるわたしでさえ、フライト中はもちろん、業務時間外に呼び出されて注意されることなどもありました。
同期で話し合い、「外資だし、わたしたちは後輩にはそんなに厳しくしないことにしよう。」と決めました。
お客さまに直接影響すること以外は注意しませんでしたが、それが良かったのか、今でも悩むところです。
わたし自身が先輩になって感じたのは、最初に日本語でご挨拶と自己紹介をしてくれる後輩は気持ちが良いということ。
日本人だと分かってこちらから日本語でご挨拶しても、外資だからと思っているからなのか、最初から最後まで英語しか話さない後輩が多くおり、とても残念に感じたことがありました。
いかがでしょうか?
上下関係はどんな職場にもあるかと思います。
CAの場合常にお客様の前で仕事を進めるので、上下関係関係なく、良好な人間関係を築き、持っているスキルを存分に生かして最高のサービスを提供することが一番の課題ですね。