“ルーニーモード”になるかも? 9年間C・ロナウドの脇役に徹した男が今季こそ大爆発だ

レアルのベンゼマ photo/Getty Images

得点を奪えない、ピークを過ぎたなど近年は散々な言われようだったレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマ。しかし、今季開幕からのベンゼマは絶好調だ。すでにリーグ戦で4得点を記録し、チームの3連勝に大きく貢献している。

英『Squawka』は、これをクリスティアーノ・ロナウド退団効果と見ている。これまでレアルの主役はロナウドであり、ベンゼマはロナウドを最大限活かすための脇役だった。しかしその主役がユヴェントスへと去ったことで、ベンゼマはゴールにこだわることが許されるようになったわけだ。

同メディアは、その役割がどこか元マンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーに似ていると伝えている。ベンゼマもルーニーもFWの選手だが、器用に何でもこなす万能プレイヤーだ。ルーニーの場合は中盤もこなせるだけのパスセンスを備え、クレバーさを持ち合わせている。一方でベンゼマもロナウドのためにスペースを空けたり、賢くプレイできる選手だ。ルーニーもマンUでロナウドをサポートしてきたため、2人の役割はどこか似ている。

そして何より興味深いのは、ロナウドがマンUからレアルへ移籍した2009年にルーニーの得点力が爆発していることだ。ロナウドが退団して迎えた2009-10シーズン、ルーニーは計34ゴールを挙げる活躍を見せてチームのリーグ制覇に大きく貢献している。その前のシーズンが20ゴール、その前が18ゴールだったことを考えると驚きの爆発力だ。

ルーニーは2011-12シーズンにも同じく34ゴールを記録しており、34ゴールの数字はキャリアハイだ。同メディアは点取り屋に戻った今季のベンゼマが同じモードに入るのではないかと注目しているのだ。ベンゼマは2011-12シーズンに32ゴールを記録しており、レアルで30ゴールに乗せたのはこのシーズンのみ。今季これに匹敵するだけの数字を取れれば、ロナウドの穴を埋めたのは点取り屋ベンゼマと絶賛されることになるだろう。

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