スバル 新型フォレスター 2.5リッター実燃費レポート|排気量アップはどう影響するか!?気になる燃費を徹底検証

スバル 新型フォレスター X-BREAK(2.5リッターガソリンエンジン) ボディカラー:ダークグレー・メタリック

スバル 新型フォレスター 2.5リッターNA 実燃費レポート結果まとめ

起用グレード

スバル 新型フォレスター X-BREAK(2.5リッターガソリンエンジン)

今回の燃費テストに持ち出したのは、2018年7月に発売されたばかりのスバル 新型フォレスター。今回は2.5リッターNAエンジンを搭載したX-BREAKでテストを実施した。なお、新型モデルは、フォレスター史上初となるハイブリッドシステムである「e-BOXER」を搭載した「Advance」グレードも用意されるが、そちらは9月14日に発売される。

これまでのフォレスターは2リッターエンジンが中心となっていたが、新型ではハイブリッドモデルのみが2リッターエンジンを搭載し、NAモデルはすべて2.5リッターエンジンとなっている。

もともと北米市場では、フォレスターは2.5リッターエンジンが標準であり、アウトバック(日本名:レガシィアウトバック)と共に販売台数の上位を占める人気車種。それだけに、日本仕様もグローバルの波に飲まれたと言えるのかもしれない(フォレスターは日本の10倍くらい北米で売れている)。

その結果、車両価格はアップし、カタログ燃費も悪化してしているのだが、果たして新型フォレスターはその部分を補って余りあるクルマに仕上がっているのだろうか?

燃費テスト概要

スバル 新型フォレスター X-BREAK(2.5リッターガソリンエンジン) ボディカラー:ダークグレー・メタリック

今回のテストに使用したフォレスターは、3グレード用意される2.5リッターNAモデルの中でもよりアクティブさを際立たせた「X-BREAK(エックスブレイク)」で、レッドオレンジの加飾やロープホール付きルーフレール、撥水加工がされたシートなどが特徴となる。

また、標準装着されるタイヤは他のグレードがサマータイヤなのに対し、X-BREAKのみオールシーズンタイヤとなっている(ブリヂストン ECOPIA H/L422 plus/タイヤサイズ:225/60R17 )。カタログ上での燃費に差はないが、転がり抵抗の面ではやや不利となるこのタイヤの影響がどう出るのかも興味深いところだ。

なお、今回の燃費測定は2018年8月29日に行い、天候は概ね曇り、車両の温度計は30℃前後とまだまだ残暑が厳しいなかでのテストとなった。今回も朝10時ごろに青山にあるオートックワン編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、15時ごろに再びオートックワン編集部へ戻るルートを選択した。

燃費の数値は総合燃費も含め、全て車両の燃費計を使用している。エアコンは25度設定のフルオートで、SI-DRIVEのモードは「I」、高速道路の走行も含めて運転支援システム「アイサイト」は使用せず、Dレンジでの走行とし、パドルシフトも未使用としている。

スバル 新型フォレスター2.5リッターNAの実燃費は14.7km/L

スバル 新型フォレスター X-BREAK(2.5リッターガソリンエンジン) ボディカラー:ダークグレー・メタリック

結論から言うと、トータルで161.0kmを走行し、最終的な燃費計の数値はJC08モードの14.4km/L、WLTCモードの13.2km/Lを超える14.7km/Lとなった。

以前燃費テストを実施した先代最終型の2リッターNAモデルの実燃費が13.4km/Lであったことを考えれば、排気量アップによる燃費の悪化はそれほど気にしなくても良いと言えそうだ。

実際、500ccの排気量アップの効果は大きく、実用域でのトルクアップを実感できたし、その結果、低いエンジン回転数で走行できたのも良好な燃費性能を記録できた一因だろう。

それではここから、市街地編、郊外路編、高速道路編それぞれの走行シーンごとに、新型フォレスター2.5リッターNAの燃費や走りぶりなどをお伝えしていこう。

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