【代表】ドイツ代表レーヴ監督が断言「現時点でエジルが復帰することはない」

ドイツ代表監督のヨアヒム・レーブは、MFメスト・エジルの復帰を望んでいるものの、現時点で代表に戻ってくることはないとイギリスメディア『London Evening Standard』で明らかにした。

アーセナルのMFは、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と面会したことが問題視され、その際に人種差別的扱いを受けたことで今年の7月にドイツ代表を引退した。トルコ人の血をルーツに持つ同選手に代表復帰の扉は開いているかと聞かれたレーヴは、「彼がアナウンスした通りだ。彼はドイツ代表を引退し自ら扉を閉じたんだ。彼は戻ってこないよ」と回答。レーヴは続けて、エジルの主張はワールドカップ中にはなかったとしながらも、過去8年間のエジルの代表での実績はなくならないと語った。「このことで彼の実績が無くなってしまうようなことはない。ただ、ドイツ代表内で人種差別的扱いは決してなかった。引退については彼の代理人の電話で知らされたよ。2週間で何回かメストに電話を掛けたが、メストが電話を出ることはなかった。だから私は彼の引退を受け入れるしかなかった」。

思いがけないエジルとの別れとなったが、レーヴ監督は同選手の実力を疑うことはなかったという。「私はまだメストがここ20~30年でベストなプレーヤーだったと思っているよ。いつか彼が私に直接知らせに来る日が来ることを望んでいた。そして私は初めてがっかりするだろう」

参照『London Evening Standard』

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