【平成の長崎】噴火災害に苦しむ島原の子供たちにひな祭りを 平成4(1992)年

 「明かりをつけましょうぼんぼりに」。
 島原市役所に1月20日、一足早いひな人形がお目見え。訪れた園児らを喜ばせた。
 「いまだに噴火災害に苦しむ島原の子供たちにすてきなひな祭りを」と、ひな人形を製作している静岡市の三和(松島壮社長)と佐世保市大塔町のあおき(青木資統社長)が七段飾りのひな人形10セット、計350万円相当を島原市内の10の養護施設、幼稚園などに無料でプレゼント。
 代表してひな人形を受け取ったのは島原市坂上町、有明幼稚園の女の子25人。鐘ケ江島原市長から人形を手渡されると、お礼に「ひな祭り」の歌を全員で合唱した。
(平成4年1月21日付長崎新聞より)

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