「自然災害の時代」に生きる私達は、地域とどう関わっていくべきだろう?

©ネイティブ株式会社

まったく、今年はなんという夏になってしまったんでしょうか。 西日本豪雨の復旧がままならない矢先に、強烈な台風が関西で猛威を奮い、その数日後に 北海道で大きな地震が起こりました。 各地の被災者の皆様には心からのお見舞いと、一日も早い復旧をお祈りします。 それにしても、こんなことが、こうも立て続けに起こるとは…。一つ一つの災害大きさもさることながら、それが折り重なって起こるという二重の「想定外」は、さすがに心に重くのしかかってきます。

私は今年51歳になりました。人生百年時代を真に受けるとあと半分くらいはあるかもということですが、後半はこういう「自然災害の時代」を生きることなるということを、改めて思い知りました。

さて、こういう時代に、私達はどういう姿勢で、どういう戦略で生きていくべきなんでしょうか。

なかなか、「こうすればいい」と言えるほどのレベルの話ではないものの、一つ感じたのは、やはりできるだけ多くの地域に関わる生き方は、今後ますます重要になってくるんじゃないかということです。

最近、よく使われる言葉に「関係人口」というものがあります。在住人口を増やしたい地方は、それを直接的に求めるのは簡単ではないので、まずは少しでも「地域に関係する活動をする人口」を増やしていくべきだという考え方です。自治体側からのこの考え方はもちろん正しいと思います。同時に、裏を返せは、個人の側からも「関係地域」を増やすことは、非常にメリットが大きいのではないでしょうか。

我々はこれからは、どこの地域に住んでいても、何が起こるか全くわからない。同じ場所での同じ生活が続くという前提ではいられなくなりました。それを前提に考えた場合、いろんな地域の多くの人と、様々なつながりを持っておくことの重要性は、ますます高まってくるはずです。

もちろん、「何かあったらすぐに助けてもらえる」というような直接的な見返りを期待するのはどうかと思いますし、そうそう簡単ではないことです。でも、もし何かあった場合、他の地域とのつながりを資産として持っているひととそうでない人の違いは、そうとう大きいだろうということは、容易に想像がつきます。移住せざるを得ない状況は、これからは誰の人生にも起こりうるのです。 またそうした、個人間の他地域とのつながり自体が網目のように張り巡らされることで、国全体に見えないセーフティーネットが構築できます。西日本豪雨の際には、自治体間の相互支援も機能している様子が見られました。( 関連記事 )これも同じように非常に有効な手段であることは間違いありません。自治体も、個人も、複数の地域と様々なネットワークを結ぶことが、これからは本当に重要になると思うのです。

個人としての生き方や、価値観の変化によって、地方創生分野へのキャリアステップや、複数拠点を股にかけた活動をするひと、また移住を決断する人は増えていることは確かです。そういう選択肢は、平時だけではなく、有事の際にも有効です。それは助けられる場合も、助けられる場合にも、その両方の局面で働きます。

そういう見方をすると、「地方創生」がまた違った見え方になってくるのではないでしょうか。

文:ネイティブ倉重