長崎市 エアコン先行設置 全中学と小学の一部

 定例長崎市議会(長崎県長崎市)は6日、一般質問が始まり、4人が登壇した。長崎市教委は、来年6月までに市内の全中学校と小学校の一部にエアコンを先行設置する方針を示した。残りの小学校は再来年3月までに設置する。小学校は2期に分かれるが、順番は抽選で決める。
 毎熊政直議員(明政ク)の質問に、橋田慶信教育長が答えた。
 橋田教育長は、他自治体も相次ぎエアコンの設置方針を示す中、今後の品薄が懸念され、早期対応が必要と指摘。今定例会会期中に関連予算案を追加提案する考えも示した。建て替えを進めている伊良林小、仁田佐古小、外海中での設置費に加え、ほかの小学校60校と中学校38校での設置に向けた設計費を盛り込む。
 橋田教育長は、一度に全ての小、中学校に設置するのは市内業者の供給面から困難とした上で「高校受験を控えた受験生に早急により良い教育環境を提供したい」として、中学校を最優先する考えを述べた。
 中学校と同じ時期に設置する小学校12校の選び方については「学校規模や教室内の温度などから検討したが、合理的な順位付けは困難。公平を期すため抽選で決定したい」と語った。
 設置対象の教室数は各校の普通教室や理科室、音楽室など合わせて約1450室。総事業費は概算で約43億円。

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