昭和映画に触れて 常総・「宝来館」跡地 8日、上映会 チャプリン作品など

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上映会会場に飾られた告知看板の脇に立つ羽富都史彰さん=常総市水海道宝町

常総市水海道宝町の映画館「宝来館」跡地で8日夜、野外映画上映会「第5回懐かシネマ」が開かれる。かつて商店街に存在した映画館を懐かしんでもらおうと、地元商店主らが2014年から始めたイベント。今年は喜劇王チャールズ・チャプリンの作品など、無声映画3本を無料上映。語りは活動弁士の第一人者、澤登翠(さわとみどり)さんが務める。

宝来館は終戦後の1946年から73年まで、宝町の駅通り商店街で営業。跡地は現在、婦人服店の駐車場となっている。懐かシネマは、この婦人服店を営む羽富都史彰さん(58)が中心となって企画。3年前の関東・東北豪雨で浸水被害を受けた商店街に、活気を取り戻そうという思いも込められている。

今年上映するのは3作品で、1本目は撮影所に迷い込んだ男が笑いを引き起こす「ドタバタ撮影所」(製作年不明)。2本目は質屋の店員となったチャプリンがお客との間でギャクを連発する「「チャップリンの番頭」(16年製作)。そして最後は、戦前を代表する役者、大河内傳次郎が扮(ふん)する鼠(ねずみ)小僧の恋愛時代劇「御誂(おあつらえ)治郎吉格子(じろきちこうし)」(31年製作)。

語り手の澤登さんは、今年でデビュー45年になる活動弁士。当日は生バンドが映画に合わせて演奏する。

また会場では、宝来館の看板絵描き師だった井桁(いげた)豊さん(83)の看板作品も展示。来場者に昭和の映画産業の一端に触れてもらう予定だ。

羽富さんは「今の時代、無声映画って逆に新鮮。若い人たちにも見に来てもらいたい」と話している。上映は午後6時から。問い合わせはロコレディ水海道事務所(電)0297(22)1377。(今橋憲正)