【北海道地震】非鉄メーカーにも影響、停電で複数拠点が操業停止

 6日に北海道で発生した地震で一部の非鉄金属メーカーの操業にも影響が出た。

 製錬・アルミ・電線などの複数の生産拠点が停電や点検のために操業を見合わせた。設備などの被害については確認作業中の拠点が多い。

 製錬メーカーの拠点ではリサイクルなどの事業を行っているJX金属苫小牧ケミカル(北海道苫小牧市)が操業を停止し点検作業を進めている。住友金属鉱山グループで結晶材料などを製造する住鉱国富電子(北海道共和町)は停電のため操業を停止した。電源が復旧次第、設備に被害がないか確認する。三井金属の亜鉛製錬拠点である八戸製錬(青森県八戸市)については操業に影響はなかった。

 アルミでは断熱パネルやアルミ鋳鍛造品を手掛ける日本軽金属の苫小牧製造所(北海道苫小牧市)が停電し、6日は生産を停止。被害状況を確認している。

 電線関連では住友電工グループで超硬工具や材料を製造する北海道住電精密(北海道奈井江町)と配電用電線・ケーブルなどを生産する北海道電機の奈井江工場(同)、オイルテンパー線などを手掛ける北海道住電スチールワイヤー(北海道室蘭市)が停電で操業を止めている。また昭和電線グループでは停電を受け北海道流通センター(札幌市白石区)からの出荷を停止。また大手電線販社の住電日立ケーブルは札幌物流センター(同)が停電のため従業員を自宅待機させた。

 サッシメーカーではYKKAPが樹脂窓を製造する北海道工場(北海道石狩市)を、LIXILがサッシを生産する栗沢工場(北海道岩見沢市)とユニットバスを製造する札幌工場(北海道北広島市)をそれぞれ停電のため停止させた。

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