マイナー年間最優秀選手にゲレーロJr.とシーズが選出

各球団の有望株情報やマイナーリーグの情報などを扱う「MLB Pipeline」は、独自に選出した2018年シーズンの最優秀打者と最優秀投手を発表。最優秀打者にはブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、最優秀投手にはディラン・シーズ(ホワイトソックス)が選出された。

19歳のゲレーロは今季マイナー全体で最高となる打率.381、長打率.636、OPS1.073をマーク。29二塁打、20本塁打、78打点、出塁率.437など各部門で自己最高の成績を残し、2試合連続無安打が1度もなかった(最後に2試合連続無安打に終わったのは日本時間2017年7月21~22日)。AA級の61試合では打率.402という凄まじい打棒を発揮し、一時は年間打率4割への挑戦が注目を浴びたものの、AAA級での30試合では打率.336にとどまり、年間打率.381でシーズン終了。残念ながら打率4割達成はならなかった。殿堂入り選手である父親譲りの類稀なる打撃センスは高い評価を受けており、来季中のメジャーデビューは確実。ブルージェイズ新時代の象徴となりそうだ。

一方、22歳のシーズはA+級とAA級での23先発で12勝2敗、防御率2.40をマーク。三振率32.5%はマイナー全体で4位(規定投球回以上)の好成績であり、被打率.189は同6位、160奪三振は同12位、12勝は同4位タイと各部門で優れた数字を残した。AA級での最終9先発では計47回2/3を投げて防御率0.94、71奪三振と素晴らしいピッチングを見せており、順調にいけば来季中にもメジャーのマウンドで投げる姿が見られるかもしれない。なお、シーズは昨年7月にホゼ・キンターナとのトレードでカブスからホワイトソックスに加入したが、ともに移籍したイロイ・ヒメネスもAA級とAAA級の合計で打率.337、22本塁打、OPS.961の好成績をマーク。ホワイトソックスが主力選手とのトレードで得た若手有望株は、着実に成長を遂げている。

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