崎津の夏、途切れぬ人波 7~8月の観光客数3万7千人「想定通り」

観光客が途切れることなく訪れる崎津教会=天草市河浦町

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する天草市河浦町の「崎津集落」を7~8月に訪れた観光客数が3万7258人に上り、前年同月から約2・4倍に伸びたことが天草市のまとめで分かった。全12資産では大浦天主堂(長崎市)の約8万人に次ぐにぎわいに、地元関係者は「想定通り」と喜んでいる。

 市が統計を始めた2013年以降で最多だった。内訳は7月が1万4326人、8月が2万2932人。1日当たりで最も多かったのは8月14日の1856人だった。

 登録後初の夏休みの観光客増を見据え、市は7月から土日祝日の集落内への交通規制を実施。地元住民の協力で、崎津教会の拝観制限やパンフレット配布に当たる人員も配置した。

 月5回ほど担当した瀬崎拓幸さん(60)は「大きな混乱はなく、多くの観光客と触れ合えた」と満足げ。天草漁協崎津支所の直売所「きんつ市場」で弁当などを販売する女性部長の出崎ちづるさん(68)は「売り上げが増え、観光客増を実感している。少人数で作るので大変ですけど」と笑顔を見せる。

 ただ観光客は日によって増減。崎津の名物「杉ようかん」を販売する2店舗は「売り切れたり、売れ残ったりで、どの程度作ればいいか難しい」。猛暑の影響もあったようで、通り沿いで土産店を営む出崎修平さん(77)は「軒先にも商品を並べているが、暑さで素通りされた。過ごしやすくなるこれからに期待したい」と話す。

 夏休み中は個人客が中心だったが、9月以降はツアー客が増える見通し。市は集落内の交通規制などを11月まで継続するが、10月から本格的な漁シーズンに入るため、観光客に対応する人手の確保が課題になりそうだ。

 市観光振興課は「夏休みのにぎわいが続くよう、住民のみなさんと共により良い受け入れ態勢を整えていきたい」としている。(谷川剛)

(2018年9月7日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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