三冠王誕生なるか Rソックス・マルティネスの挑戦

2018年のレギュラーシーズンは残り1ヶ月を切り、各地区の優勝争いは佳境を迎えている。そんななか、今季からレッドソックスに加わったスラッガー、J.D.マルティネスは打撃成績の各部門で好成績をマーク。三冠王誕生の可能性を残している。

日本時間9月7日の全試合が終了した時点で、マルティネスは打率.33531でリーグ2位(同僚のムーキー・ベッツが打率.33547)、39本塁打でリーグ2位(アスレチックスのクリス・デービスが40本塁打)、115打点でリーグ1位(2位のデービスは106打点)にランクイン。いずれの部門もメジャー全体でも同順位であり、もし「打撃3部門でメジャートップの三冠王」が誕生すれば1956年に打率.353、52本塁打、130打点で三冠王となったミッキー・マントル(ヤンキース)以来62年ぶりの快挙となる。

1901年にアメリカン・リーグが誕生して以降、打撃3部門でメジャートップの成績を残した選手は1909年のタイ・カッブ(タイガース:打率.377、9本塁打、107打点)、1925年のロジャース・ホーンスビー(カージナルス:打率.403、39本塁打、143打点)、1934年のルー・ゲーリッグ(ヤンキース:打率.363、49本塁打、166打点)、1942年のテッド・ウィリアムス(レッドソックス:打率.356、36本塁打、137打点)、そして前出のマントルの5人だけ。マルティネスは史上6人目となる快挙を成し遂げる可能性がある。

マルティネスは8月に打率.373、7本塁打、25打点、OPS1.139の好成績を残し、自身2度目となる月間MVPを受賞。9月に入ってからはまだ本塁打は出ていないものの、打率.400と好調を維持しており、三冠王誕生の可能性は十分にあると言えるだろう。2012年にミゲル・カブレラ(タイガース)が1967年のカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)以来45年ぶりの三冠王に輝いてからわずか6年。レッドソックスの快進撃を支えるスラッガーが快挙を成し遂げるのか注目だ。

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