【台湾プロ野球】元西武・バンヘッケンが台湾球界で約11年ぶりの勝利

 日本球界にやってくる助っ人選手達は大活躍をする者もいればその逆に不本意な成績で次の仕事場を求める者もいる。これは野球に限らずプロスポーツ選手であれば1年1年が勝負であり、闘いの日々を送っている。その中で2016年に埼玉西武ライオンズに在籍した左腕、アンディ・バンヘッケンは今、台湾球界で現役を続けている。

 埼玉西武時代には韓国球界で最多勝を挙げた実績を買われ、先発左腕としての期待が大きかったものの、結果を残すことができず10試合に登板し0勝4敗 防御率6.31に終わり、シーズン途中で戦力外通告を受けた。

 その後は再び韓国球界を経て今季途中から台湾・統一ライオンズに入団。彼にとって11年ぶりの台湾であり、登録名は「安狄」となった。台湾球界で一軍に登録可能な助っ人選手の数はわずかに3人であり、ギリギリまでし烈な競争が繰り広げられていた。結果的には一軍に残り、9月6日の中信兄弟戦に登板した。

 39歳となったバンヘッケンは6回を投げて2安打無失点、4奪三振の活躍で今季初勝利。試合後は台湾メディア「ETtoday運動雲」の取材に対し「11年ぶりに台湾で試合に出たよ。これまでアジア球界で多くの経験をしたし、投げ方も変わっていない。今日は77球と少ない球数で終えられたよ」と振り返っている。

 彼が台湾球界で勝利を挙げたのは2007年9月11日の兄弟戦以来、日にちにして実に4013日ぶりの記録となった。ちなみに2007年当時は先発として登板するも10試合でわずか1勝しかできず悔しい思いをしている。日本では不本意な成績も韓国や台湾で実績を積み上げたことで今でもマウンドに立ち続けている。果たしてベテラン左腕の次回登板はいかに。

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