安全な通学へ警官ら見守り 横浜、女児犠牲現場近くでも

 新学期に合わせ、神奈川県警は7日、県内の小学校通学路で見守り活動を実施した。通学する児童の安全を確保するため、白バイ隊員らが登校する児童とあいさつを交わしながら交通ルールの徹底を呼び掛けた。

 県警は警察官計約450人を小学校266校の通学路約300カ所に配置。8月30日に小学5年の女児(10)が、軽ワゴン車にひかれて死亡する事故があった横浜市西区の五差路交差点近くにある市立小の正門前では、戸部署員や交通総務課の女性白バイ隊員が登校する児童に、急な飛び出しの危険性を伝えるとともに、左右の安全確認の徹底などを呼び掛けた。道の中央を走行したり、イヤホンを付けて運転している自転車にも注意喚起した。

 現場で目を光らせた同課の吉田功事故対策官は「通学路では一層、交通安全の意識を高めてもらい、子どもが巻き込まれる事故を減らしていきたい」と話した。県警の通学路での見守り活動は2012年に始まり、毎年4月と9月の2回、実施している。

署員や女性白バイ隊員らが児童の登校を見守った=横浜市西区

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