長崎県高齢化率 過去最高30.78% 全国で14番 100歳以上は最多1454人に

 老人福祉法に基づく「老人の日」を前に長崎県は7日、人口に占める65歳以上の割合「高齢化率」(1月1日時点)が30・78%になったと発表した。長崎県に統計データが残る1985年以降最も高く、全国平均(27・24%)を上回った。

 住民基本台帳を基に集計。65歳以上の人口は昨年同期を約6千人上回る約42万4千人だった。全国で最も高齢化率が高かったのは秋田県(34・97%)で、長崎県は14番目。九州では大分県(31・3%)に次いで高かった。

 市町別では小値賀町が46・74%と最も高く、新上五島町39・03%、平戸市38・09%、五島市37・94%、南島原市37・16%-と続いた。低かったのは大村市23・95%、時津町24・14%、長与町24・64%、佐々町26・75%、諫早市28・24%-だった。

 100歳以上の人口(9月1日現在)も発表した。本年度中に100歳になる人も含めると1454人(男175、女1279)で、昨年同期比64人増で1985年以降最多。市町別では長崎市400人、佐世保市256人、諫早市138人-の順に多い。

 長崎県内最高齢は、佐世保市の小川綱平さん(111)で、女性は長崎市の内山マサヱさん(111)。夫婦合わせた年齢が最も高いのは佐世保市の太田秀俊さん(108)とハツノさん(103)で計211歳。結婚して81年10カ月になる。

 長崎県長寿社会課は「高齢者がいつまでも住み慣れた地域で安心して暮らせる社会づくりに取り組む」としている。

© 株式会社長崎新聞社