片瀬江ノ島駅前の車道廃止へ 藤沢市、五輪に向け事故防止策

 藤沢市は、小田急線片瀬江ノ島駅前広場を通る車道を廃止する。歩行者と自動車の動線が交錯する作りで、事故が起きる危険性があることから、2020年の東京五輪開催を前に迂回(うかい)措置を取る予定。

 6日に開かれた市議会9月定例会の建設経済常任委員会で、市側が報告した。

 広場の車道は現在、地元住民らが利用。市によると、多い日で、午前7時から午後7時までに890台の車両が通行する。一方、駅の乗降者数は1日平均2万人で、広場の滞留人数は最大138人に上る。

 こうした状況に加え、東京五輪でセーリング競技が開かれる江の島の最寄り駅になっていることから、安全性を考慮し、市は20年1~3月にも、車道を廃止することを決めた。

 駅北側に進入する車両を駅西側の線路沿いの市道に迂回(うかい)させる予定で、市道の道幅が狭いことから市道を一方通行にする計画という。

 五輪に合わせて小田急電鉄が行う駅舎の建て替えに合わせ、市も19年9月、広場整備に着工する。

小田急線片瀬江ノ島駅前広場の車道。安全性を考慮し、東京五輪前に廃止されることになった=藤沢市片瀬海岸

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