ごみ屋敷対策の条例化、陳情を了承 藤沢市議会

 藤沢市議会の厚生環境常任委員会は7日、住宅に大量に廃棄物を堆積させる、いわゆる「ごみ屋敷」の対策を条例化するよう求める陳情を、全会一致で了承した。

 陳情を提出したのは、辻堂仲町町内会(品田忠彦会長)。陳情書で同町内会は、数年前からごみを大量に堆積させている住宅が地域にあり、「近隣の(生活)環境が大きく損なわれている状況だった」と説明。その一方で、背景に「認知症、加齢による身体機能の低下、地域からの孤立など、物をため込んだ本人にも困難や課題が生じている」とし、当事者への寄り添った支援、地域の良好な生活環境の確保のために条例の早期制定を求めている。

 ごみ屋敷の問題を巡っては、横須賀市が8月、条例に基づき、市内に住む男性の氏名や住所を公表した上、行政代執行で男性の自宅敷地内から廃棄物を強制撤去した。

藤沢市役所

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