トヨタ、モータースポーツ活動で培ったGRブランドのモーターオイルを発売

 トヨタ自動車は、これまでTOYOTA GAZOO Racingとしてモータースポーツで培ったノウハウを活かした低粘度・低フリクション・高レスポンスのスポーツオイルを開発し、全国のトヨタ販売店や自動車用品店などを通じて発売したと発表した。

 このトヨタ純正『GRモーターオイル』は、TOYOTA GAZOO Racingがニュルブルクリンク24時間への参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとして開発したものだという。最新の高性能ベースオイルに、高性能ポリマー、モリブデン化合物を含む摩擦低減剤の添加などにより、レスポンス向上と耐久性の高さを両立させた。

 ラインアップとしては、サーキットでのタイムアップや街乗り、ワインディングでの違いを体感でき、走りの気持ち良さを実現した『Circuit(0W-20)』、ストリート走行を重視し、ハイレスポンスとしっとり感のある回転フィーリングを両立した『Touring(0W-30)』の2種類が販売される。

 トヨタ純正モーターオイル(SN 0W-20)との比較では、『Circuit(0W-20)』の加速タイムで0.24秒向上、『Touring(0W-30)』ではエンジン回転がより滑らかになることによる、室内ノイズ低減が確認されているという。

 今回の開発にあたりトヨタは「耐久性の確認として約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験を実施しており、お客様に安心してご利用いただけるよう、車両に最適な性能検証と信頼性確保に努めています」としている。

 メーカー希望小売価格(税抜)は『Circuit(0W-20)』は12,000円(4L缶)、『Touring(0W-30)』は8,000円(4L缶)だ。

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