府が健康づくり条例 がん検診促進や食生活改善

 大阪府は7日、府民の健康を守るため「健康づくり推進条例案」を9月定例議会に提案する方針を決めた。すでに策定した府の健康づくりに関する関連の3計画を一体的に進めるのが狙い。条例に基づきがん検診の受診を促したり、食生活の改善などに取り組む。府内の平均寿命と、日常生活を問題なく送ることのできる健康寿命は、共に全国平均を下回っている。

 府庁で開かれた戦略本部会議で、松井一郎知事や幹部が出席して決めた。

 国の2015年の調査によると、府民の平均寿命は男性が80・23歳(全国平均80・77歳)、女性は86・73歳(同87・01歳)で男女とも38位と低迷している。16年の調査によると健康寿命は男性が71・50歳(同72・14歳)で39位、女性が74・46歳(同74・79歳)で34位という結果だ。

 府健康づくり課は、低迷の原因は一概に言えないとした上で「府内のがんの年齢調整死亡率(75歳未満)などは全国平均より高い。がん検診や特定健診などの受診率は全国平均より低い」として、健康の意識付けの啓発が必要だとする。

 条例案には取り組みの方向性として、特定健診、がん検診などの受診促進▽喫煙や過度の飲酒の対策▽食生活の改善、運動、睡眠、こころの健康の増進−などを盛り込む。

 3計画のうち「第3次健康増進計画」では、健康寿命の「2歳以上延伸」などを目標に定めている。条例制定によって取り組みを進め、達成を目指す。

 府によると、同様の条例は兵庫、山形など7県で制定されている。

 同会議では宿泊税に関する改正条例案を9月定例議会に提案する方針も決めた。

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