ロアッソMF八久保颯 苦境脱出の“鍵”復調

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リーグ戦復帰に向けて調整を重ねるMF八久保颯=県民総合運動公園

 J2の22チーム中21位の苦境から脱出する鍵を握るストライカーが復調してきた。6月30日の松本戦以来、体調不良で実戦から遠ざかっていたMF八久保颯が、紅白戦の主力組でプレーする機会を増やしている。リーグ戦はまだ2得点だが、「残り11試合ある。目標の二桁ゴールは変わらない」と自らを鼓舞する。

 7月初旬に風邪をこじらせ、57キロだった体重は一時5キロ近く減った。体調を戻すために、練習時間外や休日を使った自主トレーニングを増やし、「ほかの選手より長い時間、体を動かすことを意識している」という。スポーツジムでも筋肉を鍛え直し、この1カ月ほどをかけて本来の体重に戻した。

 ただ、体力が復調してもベンチ入りできない苦しい時間を過ごすが、練習では右足から繰り出す高精度のフリーキックやシュートを放ち、首脳陣に猛アピール。シャドーストライカーの定位置復帰に照準を合わせる。

 自らがピッチに立てない間、白星なしの試合が8月中旬まで連続13試合に伸び、チームはJ3降格圏に後退した。「落ち込んでいる暇はない」。J3陥落のピンチと自分の「いま」を重ね、巻き返しへと強い決意をにじませた。(樋口琢郎)

(2018年9月8日付 熊本日日新聞朝刊掲載)