世界舞台で存在感、五輪へ成長続ける バド日本代表・常山選手

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2020年東京五輪を目指す常山選手。注目度が高まる日本のバドミントン界で、「自分が一番になりたい」と語る(草津市役所)

 滋賀県草津市出身でバドミントン日本代表の常山幹太選手(トナミ運輸)が、世界の舞台で存在感を高めている。国際大会で優勝を重ね、世界ランキングは自己最高となる19位まで上昇。2020年東京五輪に向け、右肩上がりの成長曲線を描く22歳は「得意のラリーの中から決めきるパターンを完成させたい」とスタイルを貫く。

 ともに実業団でプレーした両親と、2歳上の兄明良(あきら)選手(三菱自動車京都)の影響で6歳から「草津ジュニア」で競技を始めた。草津中3年までの6年間は「育成ジュニア」でプレー。新草津川沿いを走り込み、自慢のスタミナを培った。

 「日本一を取りたい」と、強豪の東大阪大柏原高に進学。2年時に全国高校総体(インターハイ)シングルスで優勝、全国高校選抜大会でもシングルスで頂点に立った。トナミ運輸入社後は思うように結果が出ず、日本代表から外れた時期も。「ゼロから頑張ろう」。食事量を増やし、ウエートトレーニングにも励んでフィジカルを鍛えた。

 鮮烈な印象を残したのが、銀メダルを獲得した5月の国・地域別対抗戦トマス杯。前回王者デンマークとの準決勝、第3シングルスで命運を託された常山選手は「やってやるぞ、という気持ちだった」。ストレート勝ちして日本の2大会ぶりの決勝進出に貢献し「あの試合で自信が付き、思い切ってプレーできるようになった」。言葉通り、7月のタイ・オープンで優勝した。

 直後の世界選手権も勢いに乗って勝ち進んだ。メダルを懸けた準々決勝。最終ゲームで粘りを見せ、20-20まで持ち込んだがあと一歩及ばず。コートで初めて手が震えたといい、「最後は気持ちで引いてミスを恐れてしまった。競った場面でのメンタル面が課題」と冷静に分析する。

 群雄割拠の日本男子シングルスは、同選手権を制した桃田賢斗選手(NTT東日本)やアジア大会で銅メダルを獲得した西本拳太選手(トナミ運輸)ら同世代の活躍も光る。2人を追う常山選手は「代表の練習の質が上がるし、強くなれるチャンス。自分が一番になれるよう結果を出していきたい」と誓う。