復活期す稀勢 背中押す後輩

母校の龍ケ崎・松葉小 児童ら手形の横断幕

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児童らと手作りした横断幕を前に、エールを送る油原久美子教諭と青山利正校長=龍ケ崎市松葉

9日に初日を迎える大相撲秋場所で、横綱稀勢の里関の母校、龍ケ崎市立松葉小学校(青山利正校長)の児童らが、カラフルな手形をあしらった横断幕で、「先輩」の背中を押す。同日は教諭や児童らが東京・両国国技館に駆け付け、進退を懸けて臨む稀勢の里関の復活を信じ、声援を送る予定だ。

横断幕は縦約1メートル、横約8メートルの布製。中央に「輝け横綱稀勢の里先輩」と大書され、周りに赤や青、黄色などの色とりどりの小さな手形がちりばめられている。稀勢の里関の横綱昇進を祝い、昨年4月に全校児童約200人と教諭らが手作りした。

横断幕の作成は大関昇進時に続き2枚目。教諭が児童に提案すると、「やりたい」と声が上がったという。「子どもたちは楽しみながら喜んで手形を押していた」と油原久美子教諭(60)。同年5月に都内で開かれた横綱昇進披露宴でお披露目され、「(稀勢の里関は)とても喜んでいた」と振り返る。

稀勢の里関は卒業後もたびたび同校に足を運び、児童らと交流を深めてきた。昨年2月には、全校児童が書いた手紙を油原教諭が手渡した。稀勢の里関は手紙をその場で眺め、「後でじっくり読む」と大切そうにしまった。同年5月ごろには、稀勢の里関が同校にボールなど野球道具を贈ってくれた。

関脇だった2011年9月には、児童と一緒に給食を食べたり、相撲を取ったりした。同年、今度は大関に昇進した稀勢の里関を応援しようと、児童たちが応援メッセージや校歌を収録したDVDを贈った。

今年8月の夏巡業・龍ケ崎場所で花束を手渡した6年、荒木大翔(ひろと)君(12)は「土俵入りの姿を見て横綱の気迫を感じた」と話し、大きな先輩の勇姿が忘れられない。広田伊吹君(12)は「また活躍してほしい。自分も努力して将来野球の有名プレーヤーになりたい」と勇気をもらった様子だ。青山校長は、ひた向きに努力を続ける稀勢の里関の背中に「後輩の子どもたちも憧れているようだ」と目を細める。

秋場所では、両国国技館に行き、直接応援する予定の児童もいる。油原教諭も教員仲間と一緒に初日と8日目に駆け付け、声援を送る。油原教諭は「子どもたちと一丸となって応援している。頑張ってほしい」と稀勢の里関の復活に期待を寄せた。

(松原芙美)