〔吾妻山〕きのう8日夜から火山性地震増加 今後の火山活動に注意(9/9)

仙台管区気象台は、福島・山形県境の吾妻山で火山性地震が増加しているとして、9日16:00、「火山の状況に関する解説情報(臨時)」を発表し、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。
なお、吾妻山の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)が継続されていますが、気象台では、大穴火口や旧火口、硫黄平橋周辺では噴気や火山ガスの噴出等に注意し、ヘルメットを携行するなど急な噴出現象に備えた上で、地元自治体の立入規制に従うよう呼びかけています。

吾妻山では、きのう8日20:00頃から、大穴火口の直下の浅いところを震源とする火山性地震が増加しています。火山性地震の回数は、きのう8日は9回、きょう9日は15:00までに42回観測されています。
また、7月22日の火山性微動発生以降、吾妻山では浄土平観測点の傾斜計では傾斜変動が継続されるなど、火山活動の高まりがみられています。

※火山性地震とは、火山体およびその近くで発生する地震のこと。身体に感じられないような微小な地震も含まれる。火山体の地下で何らかの破壊現象が起きて発生すると考えられている。
※火山性微動とは、地下のマグマやガス、熱水などの移動や振動によって観測される震動のこと。地下の岩石等の破壊によって発生する地震とは異なり、震動が数十秒から場合によっては数時間にわたって観測されることもあり、震動の始まりと終わりが明確に観測されないことが多い。

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