○○のメッシ、メッシ2世と呼ばれた選手は数知れない。しかし、期待通りの成長を遂げた選手がどれほどいただろうか。メッシとの比較に苦しみ、躓いてしまった選手も多い。そこで英『GIVE ME SPORT』は、「○○のメッシは何をしている?」と題して彼らの現在を特集している。
1.ファン・マヌエル・イトゥルベ
メッシと同じ小柄なレフティーのドリブラーであるイトゥルベはローマでもプレイした経験を持つ選手だ。パラグアイ代表の選手ではあるものの、世代別代表ではU-20アルゼンチン代表でもプレイしたことがある。そのためメッシと比較されやすく、パラグアイのメッシと呼ばれていたのだ。しかしローマでは結果を残せず、現在はメキシコのUNAMでプレイしている。
2.サルダール・アズムン
ロシアワールドカップにもイラン代表として出場したアズムンは、若い頃よりイランのメッシと呼ばれてきた。体格やプレイスタイルは異なるが、大きな期待を背負っていたのだ。しかしアズムンはロシアW杯を最後に代表引退を表明しており、同メディアはイランのメッシと呼ばれるのも終わりと見ている。
3.ライアン・ゴールド
名前からして強烈なインパクトを持つ選手だが、ゴールドはスコットランドのメッシと呼ばれる選手だ。ダンディー・ユナイテッドでデビューした10代の頃より大きな注目を集めてきたのだが、ポルトガルの名門スポルティング・リスボンに移籍してからは大苦戦。レンタル移籍を繰り返し、今夏にはファレンセにレンタル移籍している。
4.マルコ・マリン
マリンの名前を知っている者は多いだろう。ドイツ代表としてもプレイ経験のあるドイツのメッシだ。ブレーメンで頭角を現し、チェルシーに引きぬかれた。しかしチェルシーではレンタル地獄に陥り、セビージャやアンデルレヒトなどレンタル移籍を繰り返した。今夏にはレッドスター・ベオグラードに移籍しており、29歳という年齢を考えればドイツのメッシにはなりきれなかったと結論付けられそうだ。
5.ヨアンニス・フェトファツィディス
ギリシャ代表としてもプレイするフェトファツィディスは、同国の名門オリンピアコスでデビューしたギリシャのメッシだ。ウイングを主戦場とし、オリンピアコスで10代の頃よりプレイしていたことから注目された。その後セリエAのジェノアに引き抜かれたが、結果を残せず2015年夏にはサウジアラビアのアル・アハリへ。今夏には再びオリンピアコスに戻ってきている。
6.ホセ・アンヘル・ポゾ
レアル・マドリードのアカデミー出身ではあるものの、スペインのミニメッシと言われてきた逸材だ。レアルの最高傑作とも言われた時期もあり、マンチェスター・シティに移籍。しかしマンCでポジションを掴むことはなく、アルメリアへの移籍を経て今夏にはラージョ・バジェカーノに移籍している。まだ22歳と若いが、再び評価を上げられるか。
7.アレン・ハリロビッチ
ハリロビッチの名前も世界を賑わせた。クロアチアの名門ディナモ・ザグレブでクラブ史上最年少デビュー記録となる16歳102日でピッチに立ち、2014年にはバルセロナに移籍。クロアチアのメッシと呼ばれる条件は十分にそろっていた。しかしスペインでは思うような結果を残せず、今夏にはミランへ加入している。こちらもまだ22歳。ロシアW杯準優勝の興奮が残るクロアチア代表で主力の座を狙っていくことは十分に可能だ。
8.モハメド・サラー
最後に大成功の例だ。エジプトのメッシと呼ばれるサラーは昨季リヴァプールで大爆発。世界トップレベルのアタッカーの仲間入りを果たした。評価は今後も上がっていくはずで、○○のメッシと言われた中では最も成功したケースと言っていいだろう。