基調講演から始まるドローンの祭典InterDroneの模様は? [InterDrone2018] Vol.01

ドローンのコンベンションの先駆けとなったInterDroneがラスベガスで2018年9月5日より8日まで開催された。DRONE編集部でも気になったトピックスを取り上げていく。初日は、安全法制のアドミニストレーターであるFAAのダン・エルウェル氏の基調講演で幕を開けた。

世界でも最も混雑しているアメリカの空域だが、この空域を有人の商業フライト、軍用フライト、貨物フライトなどと同じくUAVでも使用するため、いかに安全に留意して運用することが大事かを強調した講演となった。エルウェル氏は、以下のように述べた。

RemoteIDの仕組みなど、この会場にいらっしゃる業界リーダーの皆様と一緒に安全な運用に関して考えていきたい。FAAが望むのは、どこか一社が安全性の高い仕組みや機器を開発したらそれらを業界内外へシェアしてほしい。FAAは皆様のドローン業界のパートナーとして一緒に安全性を確立し、業界の未来が拓けることを願っています。

続いて登壇したPrecisionHawk(プレシジョンホーク)社CEOマイケル・チェイセンCEOは、ドローンによるデータの活用は次の段階に入ったと述べ、電気事業者向けのソリューションを拡充する一環として、HAZON SolutionsとInspectoolsを買収したことを発表した。

Hazonはこれまで13000箇所の検査業務を請け負っており、顧客のにはフォーチュン500企業が名前を連ねる。また、Inspectoolsは高効率なマシンビジョンソフトとデータ解析を用いたサービスを再生可能エネルギー企業に提供している。顧客の中には北カリフォルニア最大の電力会社PG&Eなども含まれている。

プレシジョンホークはこのほかにも保険市場向けのソリューション拡充のため、EagleView Technologiesとパートナーシップを築き、EagleViewが$75M(約82億円)出資ラウンドに参加したことも発表した。 またその他にも、BVLOS(目視外飛行)の許諾が今後大きなビジネスチャンスを拓いていくだろうと予想していた。

今年のInterDroneの模様をカンファレンスや展示ブースからを届けしていこう。

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