【侍U-18代表】5回まで毎回得点で8点リード 先制許すも、日置の適時打などで逆転

中国戦に2番手として登板した侍ジャパンU-18代表・柿木蓮【写真:Getty Images】

2番手の柿木は内野安打1本に抑える好救援

 宮崎市内で行われている「第12回 BFA U18アジア選手権」は10日、大会最終日を迎え、2大会連続優勝を逃した侍ジャパンU-18代表は中国代表と、来年の「第29回 WBSC U-18ワールドカップ」の出場権をかけて3位決定戦を戦った。

 いきなり先制点を奪われる波乱の幕開けとなった。先発の板川佳矢(横浜)は初回、先頭のチャン・ウェンタオに左前安打を許すと、1死から、ホウ・ハンガンにも左前安打。1死一、二塁で4番のコウ・ヨンカンには中堅の頭上を越える適時二塁打を浴びて、いきなり1点を奪われた。板川はここで降板。2番手で柿木蓮(大阪桐蔭)がマウンドに上がった。

 まさかの先制を許した日本だったがその裏、すぐさま試合を振り出しに戻した。小園海斗(報徳学園)が四球で出塁すると、無死一、三塁で中川卓也(大阪桐蔭)の一ゴロ併殺打の間に1点を返した。

 2回に勝ち越しに成功する。2死から小泉航平(大阪桐蔭)が四球で出塁し、蛭間拓哉(浦和学院)が右前安打で繋いで一、三塁とすると、日置航(日大三)が今大会初安打となる中前適時打。さらに続く小園も左前適時打を放ってこの回2点を奪って、リードを奪った。

 続く3回には2つの四球と藤原恭大(大阪桐蔭)の左前安打で満塁とすると、野尻幸輝(木更津総合)の遊ゴロ併殺崩れの間に1点を追加。小泉の二ゴロを相手二塁手が悪送球し、さらに1点を加えた。4回にも無死満塁から藤原の併殺崩れの間に1点、さらに根尾昂(大阪桐蔭)が中前2点適時打を放ち、3点を加えた。

 5回には蛭間拓哉が四球で出塁すると、犠打で二塁に進め、小園が右翼越えの適時二塁打を放って加点。2番手の柿木は中国打線を内野安打1本に抑える好救援を見せ、5回を終えて9-1と大きくリードしている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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