横浜の77歳男性が不明 丹沢で遭難か「崖から落ちた」

 横浜市瀬谷区に住む無職茂木英二さん(77)が8月中旬に丹沢登山に向かったまま、消息が途絶えている。茂木さんの家族や神奈川県警松田署が情報提供を呼び掛けている。

 家族などによると、茂木さんは8月19日早朝、1人で登山に出掛けた。自宅にあった計画などから、山北町中川の細川橋バス停付近から入山し、二本杉峠を経由して屏風(びょうぶ)岩山(標高1051メートル)を目指したとみられる。

 日帰りの予定だったが、帰宅しないため、茂木さんの妻(74)が同日夜、瀬谷署に捜索願を提出。翌20日の朝と正午過ぎの2回、茂木さんから「迷ってしまったので道を戻ることにした。もうすぐ二本杉峠に着く」「どこにいるか分からない。崖からも落ちてしまった」と携帯電話で連絡があったが、その後途絶えた。

 松田署や小田原市消防本部などが20日から22日にかけて捜索したが、発見には至らなかった。

 家族によると、茂木さんは身長158センチで中肉。あずき色の長袖シャツ、モスグリーンのチョッキ、黒色ズボンを着用し、白色の帽子をかぶり、青色の登山ストックを持って家を出た。情報提供は同署☎0465(82)0110。

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