自民総裁選 「地方から経済再生」 石破氏、水戸で街頭演説

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市民に囲まれる自民党総裁選候補の石破茂元幹事長=午後3時3分、水戸市本町、菊地克仁撮影

自民党総裁選(20日投開票)で、石破茂元幹事長は10日、告示後初めてとなる街頭演説を水戸市本町の商店街「ハミングロード513」で行い、「地方の経済を活性化していくのが日本にとって一番大事なことだ」と述べ、地方や中小企業を重視した経済政策への転換を訴えた。

石破氏は、企業が稼ぎを人件費に回した割合を指す「労働分配率」が43年ぶりの低水準になった点を指摘し「一人一人の所得をどう増やしていくか、そこに政策の全てを集中しないといけない」と強調。中小企業が占める雇用や経済の割合の高さを挙げ「鍵は東京ではなく、地方にある。地方の雇用と所得を取り戻す」と述べた。

演説前には弘道館を訪れ、徳川斉昭の命で書かれた「尊攘」の掛け軸などを見学。街頭では「明治維新の一番の思想的な裏付けになったのがこの水戸。いつの時代も国を変えるのは地方であり、人々の思いや情熱だ」と語り、地方創生の実現を訴えた。

北海道地震や西日本豪雨災害にも触れ「災害が起きてからの対応では遅い。平素からどう備えるか、全国どこであってもきちんと対応できる仕組みを作る」と主張。「防災省」を新設し、住民目線の防災対策を進める考えを示した。

劣勢が伝えられる情勢に関しては「だからこそ戦わないといけない。ものを言わなくなったら自民党は終わりだ。ただただ国民のみをおそれ、全身全霊で戦う」と強調した。

会場には約320人(陣営発表)の聴衆が集まり、石破派所属で推薦人にも名を連ねた田所嘉徳氏(衆院茨城1区)と山口伸樹笠間市長、加藤浩一・元水戸市長が応援演説した。水戸市区選出で同党所属の県議3人や周辺市町村議員も駆け付けた。 (戸島大樹)