〈時代の正体〉翁長知事の遺志どう継ぐか 横浜で緊急集会

【時代の正体取材班=田崎 基】翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選(13日告示、30日投開票)を前に、名護市辺野古への新基地建設問題について関心を高めるため、市民団体が10日、「辺野古埋め立てNO!翁長知事の遺志を継ぐ」と銘打った集会を、横浜市中区の市開港記念会館で開いた。

 冒頭、「2018年夏 沖縄・辺野古」と題する映像を上映。「辺野古新基地建設を阻止する」「県民と共に」など、翁長知事がこれまで繰り返し主張してきた思いを紹介。

 続いて、沖縄タイムス東京支社の西江昭吾報道部長が記者として長年取材してきた翁長県政や知事選の争点について説明した。

 同知事選では、新基地建設反対を明確にする候補と、その是非を公約に明記しない与党支援の候補との、事実上の一騎打ちとなる見込みだ。また新基地建設を巡り、沖縄県が建設に必要な埋め立て承認を撤回したのに対し、安倍政権は法的な対抗措置を取る姿勢を鮮明にしている。

 こうした状況を踏まえ、沖縄の基地問題に取り組む「島ぐるみ会議と神奈川を結ぶ会」が、当初11月に開催予定だった講演会を前倒しし、緊急集会として企画。約100人が詰め掛けた。

辺野古新基地建設問題について話し合われた緊急集会=横浜市中区

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