川棚は山口氏3選 毛利氏との一騎打ち制す

 任期満了に伴う東彼川棚町長選は9日、投開票が行われ、現職の山口文夫氏(71)=無所属=が、元町議で新人の毛利喜信氏(43)=無所属=との一騎打ちを制し、3選を果たした。
 8年ぶりとなった選挙戦で山口氏は「財政健全化に努め、子育て支援を実現してきた」と2期8年の実績をアピール。人口減少や役場新庁舎建設などの課題に対し、切れ目のない町政の重要性を強調し、幅広く支持を集めた。
 毛利氏は「若い力を生かし、何事にも挑戦する」と子育て支援の拡充や特産品の育成などを訴えたが、浸透しなかった。
 当日有権者数は1万1653人(男5434人、女6219人)。投票率は52・60%で、8年前の前回(69・15%)を16・55ポイント下回った=町選管調べ=。

◎主要施策一つ一つ 山口文夫氏の話

 総合計画や主要施策を一つ一つかなえていきたい。財源をしっかり確保し、質の高い住民サービスに努めたい。人口減少問題に対しては、若者が戻ってくる町をつくる必要がある。実現できていない企業誘致にしっかりと取り組んでいきたい。

3選を果たし、万歳で喜ぶ山口氏(中央)=9日午後8時40分、川棚町栄町の選挙事務所

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