【北海道地震】新日鉄住金、電力供給で応援 室蘭が全面協力体制

 地震の影響による北海道電力管内の電力供給不足に対し、新日鉄住金が全面協力体制を敷いている。室蘭製鉄所(北海道室蘭市)で自家発電設備の予備機を稼働させ、通常以上に北電への電力供給を増やしている。室蘭の設備操業は地震前の状態に戻っている。可能な限り同電への支援体制を続け、電力需給ひっ迫の解消に協力する。

 新日鉄住金の室蘭製鉄所では通常時も同電に自家発電設備による電力の一部を供給している。地震後に同電から通常以上の電力供給要請があったことに対応。通常は使用しない予備の発電設備を立ち上げ、通常以上の電力供給を開始した。

 室蘭製鉄所は6日の地震直後に1基ある高炉を一時休風したが、地震の影響が軽微だったことから7日には送風を再開。下工程の製品ラインなども含め、9日までに全設備を再稼働させた。自社で鉄鋼生産などに用いる電力を確保した上で、同電向けの電力供給要請に最大限応える。

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