古河電工、シリコンバレーに研究拠点 AI技術など情報収集

 古河電工は10日、米カリフォルニア州のシリコンバレーに研究拠点を開設したと発表した。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの技術領域に関して、社外の知見を技術開発に生かすオープンイノベーションや国際的な産学連携を強化することが狙い。人材や技術に加え多くのスタートアップ企業が集中するシリコンバレーに拠点を設けることで、技術革新に対応し事業の成長を目指す。

 同社ではハンガリー1カ所、米国2カ所に海外研究拠点を有しており、今回開設するシリコン・バレー・イノベーション・ラボラトリーズ・フルカワ・エレクトリックは4カ所目となる。代表者には研究開発本部の横内則之フェローが就任。人員体制は2人からスタートし、状況を見ながら徐々に増員する。

 今後はAIやIoTに関する最先端の技術・市場に関する情報を収集。さらに現地主要大学との産学連携や企業間での連携を進めて技術革新に貢献する。さらに同社ではスタートアップ企業の大手支援会社であるプラグ・アンド・プレイ社がシリコンバレーに有するブースで事業を紹介するなどして、有望な協業先を探索する。

 先月13日には開所式が催され研究開発本部長の伊地知哲郎執行役員らが出席した。

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