イーサン・ホーク、伝説のミュージシャンを描いた監督最新作を出演者らと語る

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左から、ベン・ディッキー、チャーリー・セクストン、アリア・ショウカット、ジョシュ・ハミルトン、イーサン・ホーク

 イーサン・ホークが、自身が監督を務めた新作『ブレイズ(原題)/ Blaze』について、アリア・ショウカットベン・ディッキージョシュ・ハミルトンチャーリー・セクストンと共に、9月6日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【作品写真】イーサンの初監督作『チェルシーホテル』

 本作は、1989年、友人の家で、友人の息子に撃たれ、39歳の若さで亡くなったテキサス出身のカントリー・ミュージシャン、ブレイズ・フォーリーの伝記映画。妻や友人たちとの付き合いを描きながら、魂の声を響かせる真のアーティストとして彼の生き様を捉えた。イーサンが監督を務めるのは、今作で4度目となる。

 本作では、ブレイズを決めつけた形ではなく、自由な解釈のできる捉え方で描いている。それは、携帯や帽子、靴の行方さえ、すぐに忘れてしまう人間である自身が、世界を簡潔で自由な解釈、どこか不思議な世界観で捉えてきたからだとイーサンは説明する。「監督として、カメラの動きを自由に決めることができる利点は、自分の目で見たその世界観を描けることなんだ。僕は過去、現在、未来は、すべて深くつながっているものだと思っていて、その全てがライブ(生)のように感じることができる。だから僕には、(映画を)ABCDのように順番通りに描くことは、あまりうまくいかないと思っているんだ」。

 実在したブレイズを演じたのは、俳優経験が全くない、ロックバンドBlood Feathersのボーカル、ベン。「僕のバンドがバラバラ(事実上、解散のような状態)になり、悲しい思いをしながら、シェフとしてキッチンで働いていたときに、イーサンからこの企画を持ち込まれたんだ。なりたいものになれよ! って励ましの言葉をくれたように感じたね」と今作への出演の経緯を明かした。その後、イーサンに散歩に誘われ、出演を説得されたそうだ。

 妻のシビルを演じたアリアはこれまで、映画では常に(題材的に難しい内容の作品や、俳優経験のない人が出演する作品など)リスキーな選択をしてきた。今作については、イーサンからジョン・カサヴェテスのようなスタイルの映画作りをしたいのだと説明され、彼が作りたい映画をなんとなく理解できたのだそうだ。また、母親に今作の主役を聞かれた際、「ベン・ディッキーというミュージシャンで、彼はイーサンの友人なのよ」と答えると、「それは面白そうね」と喜んでくれたことも明かした。

 タウンズ・ヴァン・ザントを演じたチャーリーは、ブレイズ同様、音楽の世界に属している。「タウンズのような人物を演じることに、ナーバスというよりは大きな責任を感じていたよ。僕自身もタウンズの家族とのつながりがあったし、バンド仲間も彼をよく知っていたからね。ミュージシャン以外の人たち(音楽関係者やファン)の話も聞きながら、自分なりにまとめてみたんだ」と役作りを明かした。

 ブレイズの友人という設定で出演したジョシュは、「(役名がクレジットされていない)僕の役は、ブレイズの友人や過去のバンドメンバーを合わせたようなキャラクターという設定なんだ。そのほとんどは伝説的なミュージシャンというわけではなく、ブレイズが愛した人々が選ばれているよ。ブレイズ自身は、伝説的なカントリー歌手の周りで育ったけれど、(彼らよりも)むしろ自分の周りにいる友人たちを大切にしていたんだ。イーサンからは『2、3人俳優経験のない人も出演している』と聞いていたが、セットを訪れたら、僕が必要ないくらい、俳優経験のないミュージシャンたちが素晴らしかったよ」と称賛した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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