総裁選こそ次世代の声を汲み上げる機会に|安倍氏を支持する平井卓也氏インタビュー

9月20日投開票の自民党総裁選がいよいよ本格スタートしました。9月6日に北海道胆振東部地震を受け、選挙戦は3日間の自粛期間がありましたが、9月10日の出馬所見発表を皮切りに論戦が始まっています。

すでに自民党に所属する国会議員の8割以上の支持を固めているといわれる安倍晋三現総裁ですが、安倍氏を応援している自民党の広報本部長・平井卓也氏に、安倍氏の魅力や応援する理由等について伺いました。
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総裁選は「平成の次の時代を切り開く国のリーダーを決める」選挙

-選挙ドットコム編集部(以下、選挙ドットコム)
今回行われる総裁選の位置づけは、どのようなものだとお考えでしょうか?

-衆議院議員 平井卓也氏(以下、平井氏)
今回の自民党総裁選は、まさに総裁選のキャッチフレーズの通り、「日本を守る責任。時代を切り開く覚悟。」を持ったリーダーを決める選挙だと考えています。このフレーズは、広報本部長である私が決めたものでもあります。

近年、頻発する災害から日本国民を守る責任を誰が担うのか、高齢化がさらに進行する平成の次の新しい時代を誰がリーダーとして切り開いていくか、を決める大事な選挙です。

-選挙ドットコム
平井さんは、ご自身のブログでも「安倍総裁の三選を強く支持!」と書かれていらっしゃいます。平成の次の時代のリーダーとして、現総裁である安倍晋三氏がふさわしいと考えられる理由はどんなところにあるのでしょうか?

-平井氏
今の安倍政権に対しては、森友・加計学園問題をはじめ、国民の皆様からの大変厳しいご意見があることは私も重々承知しています。公文書問題など、再発防止に向けた方策や、政治や行政に対する信頼回復への取り組みは着実に実行していかなければならないと考えています。

しかしその一方で、民主党政権から自民党・公明党連立政権に移行して5年半、安倍政権は経済再生とデフレからの脱却を政策の中心に据え、あらゆる経済政策、金融緩和策等を講じた結果、雇用の増加や賃金の上昇、消費拡大など、日本経済が好転しているのもまた事実なのです。
さらに、安倍総理自らが地球儀を俯瞰(ふかん)する外交を展開し、世界の首脳の中でも特にまとめ役のトップリーダーとしての存在感を示しているのはご承知の通りです。北朝鮮をはじめとする難しい外交問題に直面する中で、その難局を乗り切るため、引き続き日本のかじ取りを任せられるのは、やはり安倍晋三候補以外にはいない、と思います。

ポジティブで明るく、人の話をよく聞く。一方で優れた決断力のあるリーダー

-選挙ドットコム
平井さんから見て、安倍氏の「魅力」はどんな点でしょうか?

-平井氏
安倍さんの人間的な魅力は、とてもポジティブで明るい人柄という点です。どんな難局にあっても前向きに取り組み、解決しようとするリーダーの姿勢は、持ち前の明るさと相まって、周囲をやる気にさせ、関わる人の能力以上の成果を引き出してくれると感じています。

さらに、リーダーシップや決断力を持ちながらも、あらゆる人の声に耳を傾ける方です。人の話をよく聞き、いろいろな情報・データを分析しながら方針を決めていきます。そしてベストのタイミングでスパッと決める優れた決断力も併せ持っています。とくに災害などの時間勝負でスピード感を持って意思決定をしなければならない場での、安倍さんの決断力は見事なものです。
その決断が非常に的確であるのは、平時の「聞く耳」、情報収集能力の高さにあるのではないかと思います。

総裁選こそ、次世代の若者の声を汲み上げるべき

-選挙ドットコム
今回の総裁選から18歳を含む1年以上党費を納めた党員が投票できるなど総裁選公選規定が変更されました。この点についはどうお考えでしょうか?

-平井氏
2019年、日本は平成の次の年号となり、新たな時代を迎えます。この新時代を中心となって担っていくのは若い世代ですから、今後3年間日本を引っ張っていく新年号初のリーダー決めには、若者の声は欠かせないと考えています。
そこで今回、党員投票は党費を1年分以上収めていただいた18歳以上の党員の方ということに決まりました。ぜひとも、18歳以上の若い世代の方にも自民党や政治について関心を持っていただき、自らの投票によって次の総裁を決めていただきたいと思います。

-選挙ドットコム
若い年代層を巻き込んでいくための方策として、今後、インターネットを利用しての投票なども必要だとお考えですか?

-平井氏
自民党総裁選だけでなく、今後は衆院選・参院選などでもネット投票を実現していかなくてはならないと考えています。ネット投票の実現によって投票率が上がり、政治への関心も大きくなっていくでしょう。国民すべてが政治に関心を持って、参加していくことこそ、次の時代を明るく豊かで安心したものにする礎になると考えています。

-選挙ドットコム
平井さんは自民党の広報本部長を担当されていますが、投票以外も含めたネット活用についてはどのようにお考えですか? 以前、作られた安倍総裁のLINEスタンプには大きな反響があったようですね。

-平井氏
インターネットを利用する取り組みは、自民党内でも積極的に議論が行われています。私は広報本部長であると同時にIT戦略特命委員長でもありますから、ネット分野における広報活動も積極的に行っています。国民のためになる政策を全力で作るのと同時に、その魅力ある政策を「わかりやすく伝える」ことは、国民のご理解を得るうえで非常に重要な活動です。そのための情報発信ツールとしてインターネットは今後ますます大きなポジションを占めることになるでしょう。

それを意識して、昨年10月には、LINEで「思ったより使える♪総裁スタンプ」を無料配布しました。これは普段、ネットで政治について情報を得るような習慣がない人にも、いつも使っているLINEから入ることで敷居を低くして、自民党や政治に関心を持っていただこうという試みのひとつです。他党でも行っていない初の試みとして、友達追加でLINEスタンプをプレゼントという企画を行ったわけですが、非常に好評でした。

今回は、わかりやすく総裁選をお伝えする工夫のひとつとして、LINEで「総裁選クイズ」も行っています。友達登録して、挑戦してみてください。
このほか、自民党総裁選では「総裁選2018」として特設サイトを立ち上げ、両候補者のTwitterのタイムラインが、同時に見られるようにしたり、動画チャンネルをリンクするなど、多くの方に広く総裁選を知っていただく工夫をたくさんしています。総裁選の仕組みがわかる早わかりガイドやメディア出演スケジュールもチェックできますので、ぜひ一度ご覧ください。

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