全米テニスV、大坂なおみに続け 熊本県内でブーム再び

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テニスの練習に励む高校生。大坂なおみ選手や錦織圭選手の活躍で人気も高まりつつあるという=11日、熊本市東区のRKKルーデンステニスクラブ(前田晃志)
大坂なおみ選手が使っているラケットとガットを手にするスポーツショップベストの樺浩史オーナー=11日、熊本市中央区

 女子テニスの大坂なおみ選手(20)が日本テニス史上初となる四大大会でのシングルス優勝という快挙を成し遂げ、男子も錦織圭選手(28)がベスト4に入った全米オープン。県内でも、4年前の全米で錦織選手が準優勝して以来の「テニスブーム」の再来を予感させる盛り上がりだ。

 県テニス協会の多比良景三理事長(71)は「実力と若さからすれば大坂選手の活躍はしばらく続くはず」と予想。4年前の“錦織効果”では、県内のクラブで小中学生を中心にジュニア人口が倍増したという。「今回はさらに大きなブームが起きそうだ」

 熊本市東区のスターテニススクールでも、4年前からジュニアの生徒が3倍の100人超に増加した。山下政弘代表(46)は「大坂選手は天然系のキャラクターで好印象。テニス人気は高まるはず」と期待。受講生の高2女子も「力強いサーブと天真らんまんな感じに憧れる」と話す。スクールでは「大坂なおみ全米優勝記念」と銘打ち、入会金が無料となるなどの特典付きキャンペーンを始めた。

 RKKルーデンステニスクラブ(東区)の徳永浩之支配人(59)も「新たにテニスを始める人だけでなく、昔やっていた人が刺激を受けて再び始めるかもしれない」と言う。受講歴12年の同区の主婦西純子さん(53)は「大坂選手のプレーは素直にすごい。次は全英オープンで優勝してほしい」とエール。生徒の中1男子も「プレーはパワフルで、インタビューはおもしろい」と魅力を語る。

 熊本市中央区のテニス用品店スポーツショップベスト。樺[かんば]浩史オーナー(65)は、店内にある約300本のラケットから、大坂選手が使っているヨネックスの同じモデルを手に取った。11日朝、早速、「大坂選手の優勝記念に同じモデルを購入したい」と注文が入ったという。

 樺オーナーも2004年、四大大会の全英オープンにストリンガー(ガット張り技術者)として参加した。「四大大会はまさにお祭りで、日本勢が優勝するなんて感激だ。大坂選手の実力は抜群だった。精神力が備わった彼女に勝てる相手はいない」と称賛する。

 大坂選手に注目するのは、テニス関係者に限らない。サッカーのワールドカップに合わせ、「本田けいす犬[けん]」や西野朗監督似の「監督犬」を登場させてきた阿蘇市の阿蘇カドリー・ドミニオン。大坂選手の“ものまね犬”が登場する可能性について広報担当者は「トレーナーと相談して検討したい」と前向きに答えた。

 “大坂効果”で当分、テニス熱気が続きそうだ。(太路秀紀)