Dバックス・平野が完璧リリーフでメジャー初セーブ

【ダイヤモンドバックス6-3ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

ブラッド・ボックスバーガーの不振により「日替わりクローザー制」を採用しているダイヤモンドバックスは、3点リードの9回裏に登板したジェイク・ディークマンが無死一、三塁の大ピンチを背負ってしまう。しかし、ここで急遽マウンドに上がった平野佳寿がイアン・デズモンドとクリス・アイアネッタを連続三振、チャーリー・ブラックモンをセンターライナーに打ち取る完璧なリリーフでピンチを脱出。チームを勝利に導くとともにメジャー初セーブをマークした。勝利したダイヤモンドバックスは首位ロッキーズとのゲーム差が2.5に。一方、敗れたロッキーズは2位ドジャースがレッズに敗れたため、2位との1.5ゲーム差をキープした。

ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は、7回裏二死満塁のピンチを凌いだブラッド・ジーグラーと最終回のピンチを抑えた平野の好投を勝因に挙げた。「彼らは常にマウンド上で自分をコントロールすることができている。カオスな状況になるかもしれないのに、自分の感情をしっかりコントロールできる選手なんだ」とロブロ。落ち着いたピッチングで大ピンチを凌いだ2人のリリーバーを絶賛した。平野自身は「そういう風に見えているなら、それは良いことですね。監督たちがそういう風に思ってくれているなら、それは良いことだと思います」と特段意識していない様子。とはいえ、メジャー1年目ながらすでに70試合に登板し、4勝2敗1セーブ32ホールド、防御率1.88と素晴らしい活躍を続ける34歳の新人右腕が、地区優勝争いを繰り広げるチームの戦いを支えていることは間違いないだろう。

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