開成町、エアコン設置前倒し ハザードマップ作成も早める

 開成町議会は12日、町立文命中学校(同町吉田島)の普通教室などへのエアコン設置を前倒しするための関連費などが盛り込まれた2018年度一般会計補正予算案を全会一致で可決し、閉会した。

 今夏の記録的な猛暑を受けた措置で、当初は19~24年度の間の設計・着工を検討していたが、18年度中に設計を進め、稼働は19年度中を予定している。府川裕一町長は町議会本会議で「来年度の夏前までに子どもの教育環境を良くするというのが大前提」とも述べた。

 町教育委員会教育総務課によると、エアコンは町立幼稚園1校と町立小学校2校のほぼ全教室に整備されているが、同校では特別教室など一部にとどまっている。同校が建設から40年ほどが経過し老朽化していることから、町は当初、第5次町総合計画後期基本計画(19~24年度)に基づく大規模改修工事に合わせた設置を検討していたが、今夏の猛暑から必要性が高まったとして前倒しを決めた。

 設置されるのは同校の普通教室全17室など。補正予算には設計業務委託料として476万円、工事費に充てる積立金として3千万円が組まれた。

 また、町は19年度に作成を計画していた「洪水ハザードマップ」についても、西日本豪雨などを踏まえて作成を18年度に早める。補正予算に156万円を計上。来年2月までに完成させて全戸配布し、同月実施予定の防災訓練で活用するとしている。

開成町役場

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