池上彰さんのパクリ疑惑に同業者から#MeToo告発が相次ぐ…旧メディアが生んだ”知の伝達者”の正体

有田芳生に批判殺到

ジャーナリスト・池上彰さん(68)の取材方針に「パクリでは?」との疑念が上がり、さらに賛同する各界識者からも#MeTooの被害報告が相次いでいる。

池上さんの番組の取材に疑念を呈したのはジャーナリストで徳島文理大学教授の八幡和郎氏。八幡氏はFacebookの9月9日の投稿で「さんざん時間を取らされたあと、『池上の番組の方針で、番組では八幡さんの意見ではなく池上の意見として紹介しますがご了解いただけるでしょうか』といわれた」と告発したのだ。

この八幡氏の発言に、各界の識者たちも#MeTooの声をあげ、賛同したのだ。Facebookには宮下研一氏(株式会社イグジット、ウェルリンク株式会社の代表取締役)が「全く同様の経験があります」と書き込み。同氏が関係したホームページを紹介するというので懇切丁寧に取材に応じたら、最後になって「池上の方針で池上の意見として」紹介したいと申し出てきたという。

番組のスタッフを使い、識者にコメント協力かのように取材をし、最後には「池上の意見として紹介する」と告げる。これが池上さんの常套手段なのだろうか。

さらにジャーナリストの有本香氏もTwitterで「これは私も経験ある」と言い、「ご自身でロケに行かれたネタ以外は、池上さんの番組はどの局でもだいたい同じ作り方じゃないかしら」と疑念を呈した。同様に元刑事で作家の坂東忠信氏も取材を受けたことを明かし、「名前は出さない・私が出演するわけでもない・私が話したことを池上さんが話すので局に来て事前チェックしてほしい」と虫の良すぎるテレビの図々しい取材実態を明かし、嘉悦大学教授の高橋洋一氏も「オレも似た経験あるぞ」と同様の手口に同意している。

これが本当だとすれば単なる剽窃というより、さらに悪質な組織ぐるみの「パクリ」である。テレビというオールドメディアの、有名人に手柄を集めたがる性質を考慮に入れても、それを知りながら看過したのは池上さんであり、ジャーナリストを名乗る上であってはならない行為だ。

■上杉隆氏が7年抗議するも池上彰氏はらりくらり逃げまわっていた?

そして12日には、ついにジャーナリストの上杉隆氏まで参戦し、Twitterに「これ以上『犠牲者』を出さないための措置」として怒涛の#MeToo連投。スタッフに対してではなく、直接池上さん本人に7年以上に渡り、「ノークレジットをやめるように」と注意し続けたのだという。

当初、池上さんはラジオ番組で上杉氏の著書『官邸崩壊』(新潮社)を取り上げ、その時は「フェアに報じ」たのだが、その後、新聞コラムやテレビ番組で上杉氏の著書の内容を使用し始めたという。

上杉氏は池上さんに「大手メディアのようにハイヤーも使えないフリーランスは暑い日も寒い日も、交通費を節約して、記者クラブに排除されながらも何時間も取材している」「一度でいいですから『○○君の取材によると』『○○さんのリポートでは』とクレジットを打ってあげてくださいよ。池上さんの一言で救われるんです」と訴えるも、池上は「尺(時間)の関係でそこまではできない」と切り捨てたのだとか。「フリーが何日も、何ヵ月も、場合によっては何年もかけた取材成果のための、たったの2秒です」と上杉氏は憤る。

奇しくも池上さんと上杉氏は同じ時期のNHKに席を置いている(ここでは東京地裁から「NHKでは記者見習い・アルバイトとしての勤務」として、正社員の勤務実態が無いことを証明されてる上杉氏が、さりげなく池上さんを「記者内定時からの知己」とアピールしている怪しさには言及しないが)。その池上さんがクレジット明記のルールを破ってることが「不思議でならなかった」という。

上杉氏はその後、7年以上も池上さんに抗議しているという。要は、杜撰なテレビスタッフがクレジットを怠ったのではなく、池上さん本人が意図的に識者の言説を自分の手柄にしていたという訳である。

オールドメディアが作り出した”知の伝達者”、池上彰さん。「インターネットの発展がメディアの信頼性を奪った……」と喧伝する”ジャーナリズムの鑑”の実態は、テレビの看板をかさに、スタッフを使って識者やネットの集合知を剽窃し、その利益代表者に収まりたいだけの”報道風”タレントだったのか。なぜ”記事泥棒”は何度も繰り返されてきたのか。今後、ジャーナリスト・池上さんには説明責任が求められるだろう。

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