豊かな生命力を表現 熊本市で臨床美術展

認知症患者らが描いた絵画やオブジェが並ぶ「クリニカル・アート展」=熊本市中央区

 認知症の症状改善を目指して開発された「臨床美術」の作品展「クリニカル・アート展」が12日、熊本市中央区の鶴屋百貨店ふれあいギャラリーで始まった。野菜や花などを生き生きと描いた絵画など約150点が並ぶ。18日まで。

 臨床美術は創作活動によって脳を活性化し、生きる意欲を引き出す芸術療法。働く世代のストレス解消や子どもの感性教育にも効果が期待できるという。主催する帯山中央病院(同区)がケアの一環として導入。同病院の臨床美術士、渡邊浩見さん(37)が、県内の高齢者施設などで指導している。

 会場には2歳~90歳代の約100人の作品を展示。取れたてのタケノコの手触りや香りを実際に感じながら作ったというオブジェは、新聞紙を使いタケノコの生命力を個性豊かに表現している。

 渡邊さんは「認知症だけでなく、知的障害のある人や一般の主婦も共に創作を楽しんでおり、心のバリアフリーにつながっている」と話している。

 15~17日は無料体験を1日2回開催。定員各6人。予約優先。渡邊さんTEL080(8383)4317。(清島理紗)

(2018年9月13日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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