ロシア、日本の領土主張「全く受け入れる気なし」

提案は「釣り」

柔道大会を観戦するロシアのプーチン大統領(左)と安倍首相=12日、ロシア・ウラジオストク(共同)

 ロシア有数の知日派外交官だったゲオルギー・クナーゼ元外務次官は13日までに、ロシアのラジオ局「モスクワのこだま」のインタビューに答え、プーチン大統領が「前提条件なしに平和条約を締結する」よう日本に提案したことについて「(政治的)釣りとも呼べるもの」だが、実際は「プーチン氏は(日本側の回答に)何も期待していない」との見解を明らかにした。 

 クナーゼ氏はまた、プーチン氏の提案を受け入れ、前提条件なしで平和条約を結ぶことは安倍晋三首相にとり「政治的自殺ともなる」として、首相が受け入れることはあり得ないとの考えも示した。 

 クナーゼ氏によると、ロシア側は後で領土問題を議論すると約束することと引き換えに、日本に平和条約を結ぶよう促すことを狙ったものの、「何の結果も生み出さない」と断言。プーチン氏の提案は日本にとり「日本が70年間続けた(領土問題解決後に平和条約を締結するとの)主張を、ロシアが全く受け入れる考えがないことを如実に示している」とも述べた。 

 クナーゼ氏はモスクワ大卒業後、ソ連外務省に入省し在日本大使館などで勤務。外務次官、駐韓国大使などをへて現在はロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所主任研究員を務めている。 (共同通信=太田清)

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。

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