長崎市内の学校エアコン 電気式とガス式を採用 設置費や光熱費などを合わせて比較

 長崎市は12日の市議会教育厚生委員会で、全小中学校への設置を計画するエアコンについて、電気式とガス式の両方を採用する考えを示した。設置費や年間光熱費などを合わせて比較し、決定するという。

 長崎市は本年度一般会計補正予算案に、1億6400万円の関連予算案を追加で提案。内訳は校舎建て替え中の伊良林小、仁田佐古小、外海中の設置費と、ほかの小中学校の設置に向けた設計費。対象の教室数は各校の普通教室や一部の特別教室の計約1450室で、総事業費約43億円を見込む。

 教育厚生委で長崎市側は「学校ごとに教室数や利用時間などを勘案し、工事費用や燃料費などを比較した上で検討する」と説明。長崎市によると、光熱費は1校あたり15教室で換算した場合に年間100万~200万円と想定。どちらの方式を採用するかは設計段階で決めるため長崎市は全体の光熱費の概算は立てていないが、単純計算した場合、年間1億~2億円程度と見込まれる。

 ガス式を採用予定の伊良林小は、給食室で利用しているガス機能を活用すればガス料金が安くなり、電気式に比べて燃料費が年間100万ほど削減される概算だという。仁田佐古小と外海中は電気式を採用する予定。

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